A’ Design Award
大工の手仕事による木組みの建築を、国際的なデザインの文脈のなかで見つめ直す。
まるみ工務店の取り組みと、A’ Design Award に関する記録です。
国際デザイン賞という、もうひとつのものさし
A’ Design Award & Competition は、世界各国のデザイナー・建築家・職人が参加する国際的なデザイン賞です。建築・インテリア・プロダクトなど多岐にわたる分野で、新しい視点と確かな品質を持つ仕事を顕彰しています。
まるみ工務店は、棟梁・稲吉三太郎を中心に、日本の規矩術とフランス規矩術 (trait de charpente) を併せて扱う稀少な実践を続けています。国内の慣習だけでなく、国際的な評価軸のなかでこの仕事を位置づけ直すために、A’ Design Award への参加を続けています。
大工が、図面から建て方まで
— 国際的に評価される、手仕事のものづくり
設計と規矩
大工自らが図面を引き、規矩術によって木組みの架構を導く。和洋ふたつの規矩術が、複雑な小屋組や継手仕口を支えます。
刻みと加工
墨つけから刻みまで、木の癖を読みながら一本ずつ手で仕上げる。鑿と鉋が描く面の精度が、家の長い時間を決めます。
建て方と仕上げ
刻んだ材を現場で組み上げ、構造美をそのまま住まいへ。木と空に開かれた架構を、住まう人の暮らしの中に立ち上げます。
言葉の通じない場所に、
木組みを差し出す
日本の伝統工法は、長い年月をかけて土地と気候のなかで磨かれてきました。一方で、ヨーロッパには trait de charpente という、立体幾何を駆使した独自の木組みの技術があります。
この二つの規矩術を結びつけながら現代の住まいを編んでいくこと。その意義を国際的な舞台で問い直すために、私たちは A’ Design Award へエントリーを続けています。
受賞の有無にかかわらず、国外の審査員に作品を見てもらう過程そのものが、自分たちの仕事を客観視するための貴重な機会となっています。
作品ギャラリー
— 木組みと現場の記録から
受賞のためではなく、
仕事を確かめるために
関連する記録
-
フランス規矩術
ヨーロッパに伝わる立体幾何による木組み技法。日本の規矩術と並べて学ぶ理由。
-
稲吉三太郎
棟梁・稲吉三太郎のプロフィール。大工としての歩みと考え方。
-
仕事
これまでに手がけた住宅・改修・小さな建築の事例。
-
Working holiday in Canada
カナダでの仕事の経験。海外で木と向き合った日々の記録。